今まで趣味も含めて色々な物を塗りました。
携帯電話、樹脂製バックパック、バイクのタンク、自動車部品、挙げればキリがありませんが、
仕事で家具以外の物を塗るのは本当に久しぶりです。
今回はエンクロージャーの塗装と補修のご依頼です(なんと県外!)
送料だけでも高くなりますし見積りだけかなと思えば、
予算はかかっただけ請求して構わない、直し方は全てお任せ、クレームはつけない等、
お客様の心意気があまりにも良かったので、快くお受け致しました。
少しではありますが僕もオーディオをかじっています。
中学生頃から中古オーディオを集め始め、安っぽいシステムではありましたが、
未だ現役で頑張っています。
そのうち長岡先生の本を読みながら、コイズミ無線に通い、フォステクスのフルレンジで
自作のエンクロージャーを幾つか製作した思い出があります。
(エンクロージャーとはスピーカーの箱の事です)
初めてのご依頼ですが、何となく以前からやっていた様な、不思議な感覚です。
と言う訳ではるばる長旅をして来たスピーカーです。
素晴らしい梱包でした。
とりあえず現状確認します。
全体に細かなキズがあり、塗装の剥がれも見受けられますが、
塗料も密着しており、良い色に育って来ています。
剥離をしてしまうにはあまりに勿体ないので
オリジナルのコンディションを最大限生かしつつ補修を行います。
全面仕上げなのでとりあえず裏面から。
ユニットやターミナルはご希望により外す事なく、そのまま養生をします。
中古オーディオに良くある PASSED ステッカーです。
綺麗に剥がして、再度貼付けます。
塗装中です。
裏面塗装後、側面の補修、塗装へと移ります。
途中の写真をついとり忘れてしまいましたが、表面の塗装後です。
仕上げにタッチアップとバッフル面のワックス掛けを行います。
キズはこんな具合に補修してます。
後は無事配達されるのを願うばかりです。
お客様確認用です。
クリックすると拡大します。
この引出しは木目シート仕上げの家具で、画像のように500円玉大の剥がれが
2箇所見受けられます。
お客さんの立場で考えると、こういうキズってどこで直したらいいのか解らない場合が多いんじゃないでしょうか。
購入した家具屋に相談出来れば問題ありませんが、なかなかそういう訳にも行かない場合も多いんではないかと。
アンティーク家具の修理屋さんであれば、新しい家具はできないと言われるかもしれません。
家具製作所では、木じゃないから出来ない、塗装屋は塗装じゃないと云々。。
じゃシート屋なら シートのメーカーと品番解らないと木目が合わない
踏んだり蹴ったりな感じですが、結局の所、
今回の様なケースは補修屋に相談という選択がベターです。
ウチはと言えば欲張りというか、仕事を選んでいると仕事が無くなってしまうので
何でもやるんです。
割と。
補修屋はどうやって直すかと言えば、面積的にタッチアップになると思います。
僕もそーします。
たかだかこんなサイズですが、あなどれません。
淡い色は案外難しいんです。
本物の木の様に、見る方向で色が変わったりしない分ずっとマシですが。
料金表に30分でできるタッチアップ面積の目安は500円玉程度 と表記しています。
少ないじゃないかと怒らないで下さい。
こういうキズを想定すると、むしろ足りないくらいだったりします。
途中経過
よく見れば勿論解ってしまうんですが、
この辺までなら何とかなります。
ようやく、
今月16日に一部の漁協が渓流解禁となりました。
3日遅れの中途半端なスロースタートです。
雪が気掛かりでしたが、千曲漁協で年券買って、とりあえずいつもの山へ。
多少は覚悟していましたが、
まだしっかり残ってますねぇ・・
ワダチは暫く前の物のようで最近車が入った様子は無く
1人か2人徒歩で入った程度の様です。
この手前までは車高がある四駆であれば何とか入れますが、
軽サイズののワダチなので幅のある車は中々大変かと。
まだ初めのポイントにもつかないうちに徒歩になるとは思いませんでした。
車が殆ど入っておらずふかふかな雪ばかりで
スタックは必至なので毛布かなんか持って行かないと帰れないっす
徒歩にて第一ポイント(階段降りた所です)
というよりここでしか釣りが出来ません。
単独釣行は危ないのでせいぜいここが限界です。
その辺で虫を捕り、とりあえず1匹
何となく小さかったのでリリース
結局この1匹だけでその後宇原へ行きましたがまるでだめでした。
解禁日に宇原の下流で岩魚70キロ位放流したらしいんですがその日中に殆ど釣られてしまったようです。
上流へ行くにはスノーモービル無いと行けません。
天然に会いやすいのは上まで登れる雪解け後、
もう少し先。
サンダー 2012.02.10
そういえばここに工具の記事が全くありませんでした。
オービタルサンダー と言う研磨をする為の電動工具です。
ボクは専らマキタのサンダーを使用しています。
用途は色々ですが修理屋らしい工具の一つです。
オービタルとは電動工具で言えば偏芯機構の様なもので回転運動の違いで
シングルアクション・ダブルアクション(オービット)などがあります。
研磨力や仕上がりが大きく違い、目的に応じて使い分けます。
中間的な存在にギアアクションてのもありますが木工とはあまり縁がありません。
カバーに亀裂が入り、動きもくたびれてしまった様子なので
この際後継機を買い足す事にしました。
エアのサンダーにしたかったんですが、環境が許してくれません。
今の機種はオーバーホールをし、ボディをポーターケーブルの様な肌のグレーに塗り替えました。
ごつごつとしたストーン調の質感
エアを絞って塗料をレベリングさせずにエンボスを作ります。
ぐっといい感じ
何となくタフそうに仕上がりましたが中身はホームマキタ。
とは言ってもスペック的にこの機種の場合プロ用と変わらなかったりします。
今後は簡易ポリッシャとして使います。
こちらが買った機種。
胴長。
安定感を狙ったんでしょうか。
どうも正常な進化とは思えません。
マキタは少し古い方がデザインも使い心地も僕の肌には合うようです。
たかが数年で古い機種としてカタログ落ちして行くのも悲しい所ですが仕方ありません。
騒音やパワーはあまり変わったような感じもなく今まで通り使えそうです。
漂白作業 2012.01.23
シミにも色々ありますが、今日はカビです。
長期間メンテのされていないオイルフィニッシュの物や
白木(無塗装)仕上げの物、塗装が劣化している物が水分を取り込みやすく、
条件が揃えばカビが生えやすいと言えます。
塗装が施してあっても湿気の多い所であれば、
塗装されていない部分(枠の留めなど)から湿気を取り込んでカビが生えてしまいます。
雑巾で拭いたり紙ヤスリで削って落ちる程度のものは何の問題もありませんが、
木材の奥までカビが生えてしまうと漂白をしなければ何ともならない訳です。
黒ずんでいる箇所がカビの部分です。
これが漂白後です。
後は色を補正すれば仕上がりです。
この漂白中の臭いだけは好きになれません。防毒マスクは必須。