KIBI CRAFT

 

工房日誌

脚カット 2011.02.20
今日は日曜日の割に珍しくてんこもりな一日でした。
ビンテージ家具のメンテナンス・新築現場のキズ補修・座卓の脚カット
一人だと猫の手も借りたい状態です。
日曜祝日は何も無ければお休みしてますが、仕事があればいつでも仕事します。
平日に休みがずれるだけですのでどうぞお気遣い無くお問合せ下さい。

まだこの仕事を立ち上げてそう間もないので
ウチはこうだ とかこれしかやらない というのはあまり押し付けたくありません。

東京にいる時お世話になっていたバイクの修理屋さんがあります。
おじいちゃん一人でやってるんですが、何故か昼間営業せず、深夜に営業しています。
なぜですか? と聞くと、 
「だって夜壊れたら困るじゃん!」

なるほどとボクは単純に思った次第ですが、東京はバイクが多い割には流石に夜整備を受け付けて
すぐに対応してくれるところはそうありません。

需要があって初めて仕事させて頂ける訳ですから、なるべく柔軟に仕事をしたいと常に考えています。
こうありたい というのはそれからで良いのかなと思います。

さて
脚カットですがテーブルやイス色々な脚のタイプがありますね。
こんな脚でももちろん短く加工できます。

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分解すると
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ダボとビスで固定されていました。
脚が扇状に広がったデザインなのでカットしてもあまり見劣りしない下側を切る事に。
カット後新たにダボを付けます。

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組み上がったらお客様宅にて天板を固定させて頂きました。
子供にも使いやすくなった とご満足頂けた様です。
ありがとうございました。

木目塗り 2011.02.15
このベニヤの大きな穴。
2mもあるシェルフの背板です。
どーしたもんでしょ。

これに限った事ではありませんが、やり方は色々あってですね、
最初はベニヤそのものを交換とも思いましたが、よく見るとプリントのチークです。
時間的に同じ様なベニヤを探すのも難しいので、塗りでなんとかします。
穴を埋めて手で書こうってんですから全く原始的な方法です。
今時木目を手で書く人は塗師屋か補修屋か・・・

本物のチークでこの穴のサイズだったらまず交換ですが、棚板も入る事ですし(あまり目立たないので)
プリントならまだ希望はあります。

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穴の大きさはだいたい60センチ。
とりあえずベニヤ板で埋めて裏からも補強します。

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下地が出来たらベースとなるカラーを塗ります。
そして徐々に色を筆やガンなどで加えていきます。

夜な夜なシンナーの臭いでフラフラになりつつ塗りました。
予算とスペース的な問題があったので急ぎましたが
深夜に急ぎの仕事はやっぱ良くない。
詰まらんヘマをします。しました。

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塗り終わって、本体も直して無事納品。
腰にきますねぇ



2011.02.11
せかせかと動いていたらいつの間にやら1月終わってたんでした
色々とお問合せいただきありがとうございました。

最近は補修屋仕事が多いです。
そもそも補修屋ってなんぞやって話ですが、主に家やマンションなんかの新築やリフォーム現場で出来てしまったキズのリペアを専門に行っている人のことです。
人の多い所では珍しくも何ともない仕事ですが、長野ではまだまだ認知されていないようです。

キズがそもそも無ければ僕らは存在しない訳ですから、その辺はネガティブな感じがしますね。
家具の修理と明らかに違うのは、仕上がりのレベルがはっきりしているという所でしょうか。

家具の修理は機能面を除いて、見た目の問題は味だったり思い入れだったり、かなりその人の主観によって左右されます。
でも何をやってもいいかと言えばお金を頂いている以上そういう訳にも行きませんから、それなりに基本はふまえているつもりでやっておりますです。

補修屋仕事はどこがキモかと言えば、キズが解らなくなるかどうか。 
解らなくなればなるほど良いとされる仕事です。
同じ様で全く質の違う仕事なわけです。
違う様で同じ。
収集がつきません
でも両方ともやってますので。

それはさておき、最近無着色無垢の杉のフローリングの補修お願いされたんですが、
しかもオイル塗装前。
少しでも補修かじった事があればすぐに解る事なんですが、難しスギます。
濡れ色見ようにもオイルの吸い込みムラにならないかなとか色どうしようか、節書いちゃおうかとか
とにかくもやもやします。他の業者さんならどうするんだろうか、パール使うんですか?
こっそり教えて下さい。

僕の知らない所でフローリング屋さんもどんどん進化しているのだと実感します。
人生勉強ですね。

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