KIBI CRAFT

 

工房日誌

掲載記事 2013.06.29
本日発行の
週間長野さんと

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プースカフェさんに

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記事を掲載して頂きました!
ありがとうございました

普段なかなかお伝えできないことも書いてくださってあるので
雰囲気や様子など、少しでも知っていただけるきっかけになればと思います
是非御覧ください




いろいろ作ることもあります 2013.06.27
もう6月も終わりですね
今月もたくさんのお問い合わせ、ご依頼いただきありがとうございました
それぞれの家具にあるお客様のお話
工房でどんどんと変わっていく表情からお届けまで
毎度とても新鮮で、学ぶことだらけの私です
長く大事に使い続ける精神がむくむく湧いてきています

普段、新しく製作することはあまりないのですが
シェルフの引き出しが無いため新しく作りました

まずはパーツ作りから
ルーターで溝掘り
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正面部分には
今とても希少になってきているチーク材の突板シートを貼ります
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ツキ板は木目のきれいな部分をスライスして作られた薄い板
木目がきれいにでて、反ったりひび割れたりなどしないので
高級家具の仕上げにあえて使われることもあるそう

正面の取手
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円にくり抜いてあり、つまみ部分が取り付けられています
どうやるのかいっさい知恵の出ない私は見学です
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古いものに合わせるので経年変化したチークの様に
塗装をしていきます(一番右が完成品)
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また別のシェルフでは棚板がなかった!
ので作りました
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シナ合板を自然な色合いに
調色していた時はすごい茶色で
自然な色って言っていたのに濃い...なんて思っていたのですが
吹きつけたらナチュラル〜 綺麗な色に
経験していないとわかりませんね...

塗る前(左)と塗った後
黄変した雰囲気を出しています
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家具の製作は承っておりませんが、
今回のように引き出しだけ壊れてしまった、棚板だけない、など
可能な場合もございますのでお気軽にご相談ください

6月といったらつばめ
気になることがあって調べたらおもしろかったので
書こうと思ったのですがまたの機会に...


シンガーミシン 2013.06.21
シンガーミシンのリフォームと塗り直しです。

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天板を開くと
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実はミシン本体がありません。
このミシン用の大きく開いた穴を埋めて全体をメンテして行きます。
まずパーツ作りという訳で、
ナラ材で調度いい厚みの合板を作り、
それから既存のミシンを固定していた金物に板を固定する為の加工を少し施し、
蓋となる板を作ります。
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天板の剥離です。
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比較的新しい物はしっかりと研磨をし、綺麗な下地が出るまで研磨等施しますが、
(ご注文によりますけどね)
このミシンは木の表情、色を残す為に剥離はここで終わります。
でも後が大変です。
新材と古材をなるべく同じ雰囲気に仕上げねば、
いかにもフタ付けたんですね ではよろしくない。

そこで
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これが元の状態です。
当たり前ですがきれいです。

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色を入れ、多少ムラにします。

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近づいて来ましたでしょ


色々写真抜けてますがいきなり完成です。
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フタは裏からボルトで固定することで、開けることも可能なんです。

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収納内部の写真ですが天板も柔らかい艶にしてあります。
いい色です。

古さを活かす 2013.06.12
今回は取り壊してしまうお家にあった古い物を
せっかくなので使えるように、とご依頼いただきました

銭箱 
銭箱とは江戸時代商人さんなどが日々の銭を保管するために使っていたもので
施錠に仕掛けや鋲がうってあり頑丈なつくりになっています
天板にしみなどがみられたり、色あせもしています
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ぴしー!
見比べるとまさに生き返っている感じが
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こちらは懸硯(かけすずり)
懸硯とは、商船に積み込まれて使われていた船箪笥の一種で
大切な帳簿や筆、硯などを収納していた箱
頑丈な木組みと丈夫な金具で作られています (調べました...)
天板がわれてしまっており、色もはげが目立ちます
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天板もつけて、中もクリーニング
色もとっても良い色になって復活
まだまだ長く使えそうです


そしてもうひとつ
枠がぱっきりと割れてしまっていたのが...
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今回は古さを消すのではなく、活かす直し
大正、明治と知らない時代に使われていたものがでてきて
修理することで元気になり、
当時が感じられながらも現代でばりばり使われていく
なんだか不思議ですごいことのように感じます
使い続ける、という言葉を改めて学んでいるこのごろです


時の記念日 2013.06.10
6月10日は時の記念日なんですね
日本初の時計が鐘をうった日なんだとか
そんな日にぴったりな? 修理のご紹介です

修理前
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お客様のお母様のたんすだったそう
あまりない形らしく、私は初めてみました
右側の網のところはラジオ? かと思いきや
棚になっています

引き出しの不具合などや
角もかけていたり、色あせもみられます
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輪染み
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大きくはげてしまっているところも何箇所か
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これらのキズ補修に加え
下部分に安定するように貼ってあったベニヤ板が
ボロボロになってしまっていたので張替え
取手も付け替え
レールもがたついていたのをすべて直して合わせました
がっちり
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塗装もして調整して...
〜!! ぴっか
ツヤもでて、全体が生き生き
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お客様も見たときからとっても喜んでくださり嬉しい!
さらにお子様が、使いたい、使いたい!!  
と言ってくれてますます嬉しい!! 
代々使われていく、という言葉をよく聞きますが、  
こうして直しながらずっと使い続けられてくのだなー、
と思うとなんだか感動でした

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