更新の数が少なすぎるので月末になって慌てています。
自分のだらしなさがそのまんま出ているようで、お恥ずかしい。
一昨日納品したテーブルです。
メインの天板と、拡張式になっているサブの天板の色合わせのご依頼です。
紫外線にあたっている部分は自然と色味が変わって行きます。
新しい畳だとたまに家具動かしたりした時
そこだけ緑色のまんまで あーっ!てなりますでしょ。
それと同じ事がテーブルにもあるんです。
テーブルクロスやマットなんかでも長い事放っておくとなります。
今回の場合拡張部分は普段は収納されてますから、ほぼ元の色のまま
メインの天板のみしっかりと見えていた木目が淡くなり、明るい色に変色しています。
これを既存の塗装の上から出来る限り色味を近づけて行きます。
これはよほど濃い色でない限りぴったりとは行きません。
剥離をしようとも木そのものの色味が青と赤ぐらい全く異なってくるので、
例えば極端ですけど青と赤ならその中間色の紫辺りを探るんです。
透明着色塗装では近くなったというのが限界かもしれません。
加えて木目の濃淡も経年変化で消えてくるので、余計に難しくなります。
何かいい方法ありませんか。
仕上がり
休日返上で働きまくっております。
有り難い事に今月だけはどうしても忙しくなってきます。
遅くてごめんなさい
修理屋は職人では無く何でも屋のフシがあるので、
出来そうな物はどんどん仕事にします。
FRP関係はDIY程度ですので、まずは接着からと言う事で
イームズのシェルチェア
有名な椅子なわけですが、
脚と座面を固定するゴムマウントがヴィンテージだと劣化してヒビだらけのカチカチになっていて
くっつけるにも忍びない感じな訳です。
んで
他のいつもの感じの慣れた家具修理のついでにそのシェルチェアを勉強がてらお預かりしてきました。
ネットでとりあえずマウントを探した所、容易く見つかってしまい、あら簡単と思ったら
値段が全然可愛くない。ちょっと変わった形のナットをゴムに埋め込んであるだけで
1つ1,260円 高っ
これを4つも買うのはまだ早い。
だから他の方法を考えました。
問題はゴムに埋め込んであるでかいワッシャと一体になったナット(名前わかりません)
ナットでなきゃ近い物で何か無いかなって考えたんですけど、近い物もなし。
と、マウントをそのまま再利用する方法を思いつきました。
オリジナルのマウント
ホームセンターのゴムコーナーに売ってるインシュレーターみたいなやつ。
1ヶ150円也。
これに古いマウントをはめ込んで接着します。
かぽっと
これでオリジナルを再利用し、かつ安定した接着面が確保出来ました。
ただ座面高がほんの少し上がります。
ノミで古い接着剤を落とし、ペーパーで足付けします。
マウントをレグ側にボルトで緩く取り付けます。その遊び分、マウントを座面にフィットさせます
接着剤をつけクランプで固定。
ばっちりつきました。
ちなみに接着剤は最初エポキシ使おうと思ったんですが、シリコーン系が良い様です。
引張剪断にはエポキシ樹脂に軍配が上がるんですが、メーカーのデータ見ると剥離強さは弱いんですね。
引張剪断強さはそこまで要らないから、安心出来る弾性と総合的なバランスを考えるとシリコーン系
が今回の場合向いてる様子。
お持ち頂いたコンディションです。
赤味を少し強めに出して、他のパーツとの色も合わせ、磨き仕上げにします。
塗装中
全体が仕上げ面なので直置き出来ず、ギター塗装みたいに吊るして塗ったり、
色合わせの為に浮かせつつ置いて塗ってみたりですとか
塗りごたえ研ぎごたえ抜群の充実のお仕事で有り難い限りでして
ピカピカのライフルって見た事が無いので、
こういうのって楽しくてぞくぞくしますよね
仕上がり
火鉢 2014.02.10
今月は有り難い事に火鉢が2台も入っています。
うちでは1台ですら滅多に来ない物が、2台も入っています。
奇跡に近いと思います。
手前は納期があるので今暫くお待ち頂いている火鉢。
奥がもう仕上がっています。
作業前
熱で木が動きやすいのか取手が無いものが多い様です。
メンテの依頼(取手製作ではなく)ですが、簡単に取手も作らせて頂きました。
左がオリジナル
似てなくもないという、材からして諸兄方のお気持ちは察しますが、
うちの気まぐれサービスの一環でして
作業後