KIBI CRAFT

 

工房日誌

パインのベンチ 2012.05.25
デジカメ紛失。
きっと軽井沢で保養中です。
暫くは代役で撮影。

今日頂いているお仕事はこちらのベンチ2本。
いいですよね、パインのクリヤ塗装の家具。
使い込むと本当にいい色になります。

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細かく見るとカビや黒ずみ、塗装の剥がれがあり、補修をしつつクリヤを塗って行きます。
そのままだと塗り辛いので座面と枠に分けて作業します。

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こんな感じで塗ります。

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こちらはカビです。漂白とタッチアップをしています。

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全体の黒ずみを落としています。

納品後、お客様に買い替えるよりずっと良かったと喜んで頂けました。
こんなにうれしい事はありません。

まだテーブルもお預かりしています。
頑張ります。

鏡面仕上げ 2012.05.09
鏡面塗装の塗り替えです。
久々にポリッシャーで磨けるかと思うとわくわくな仕上げです。

鏡面塗装の事を最近業界では艶有り磨き仕上げと言うらしく、?
(確かにそちらの方がニュアンスを伝えやすいのだと思います)

波に乗れていない自分に焦りを覚えます。
トレンドには敏感でありたいと思う訳です。

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これが元の状態です。
無垢材とポリ塗装の組み合わせならヒビも解るのですが、
今回の物はMDFと突き板の木地です。
それでこんなヒビが出るとは
初めて見るケースです。

MDFが水分を取り込み膨張してしまったんでしょうか。

まずは剥離です。
いつものウレタンなら素直に剥離できる剥離剤ですが、、、

塗膜が厚すぎるためか、全くといって良い程効果がありませんでした。
かといって一晩剥離剤に浸し続けるのも突き板へのダメージを考えれば恐ろしくて出来ません。
とりあえず少しペーパーをあてた所、臭いでポリであると解りました。


ポリ用の剥離で見積もらなかったな。

気付くのが遅すぎました。
普通は塗膜の厚みと感触、雰囲気ですぐ解る物ですが
久しぶりに磨ける喜びで冷静な判断を欠いてしまいました

仕方ありません。自分が悪い。

普通ポリの様な強力な塗膜の剥離にはベルトサンダーやワイドサンダーと言った研磨機で
落とすのが手っ取り早い方法ですが、
どちらも工房にはありませんし、突き板である事を考えれば賢明な判断ではありません。

そこで
ポリは熱である程度軟化しますので、
アイロン、スチーマー、ヒートガン熱の出る物を一通り試した訳ですが、
効率よく出来るものは無く全滅に終わり、

最終的に、ポリッシャーの出番かとパッドにペーパーを付け、
無事うまく行きました。
研磨粉は雪山並に出ますが。

最後までポリッシャをあててしまうと木を痛めますので
ぎりぎり塗膜を残し、最後は剥離剤を使います。

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下塗りをし、色補正を行い、トップコートを厚めに吹きます。

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磨き前です。
ここから荒い目から順に細かな目まで水研ぎを行います。

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水研ぎ後
くもってます。
ここから荒い目コンパウンドから細かい目まで順に磨いて行きます。

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磨き後 
仕上がりです。
磨き前とで蛍光灯の写り込みを比較すると

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並べると違いがお判り頂けるかと。
ぴかぴかです。
岩魚 2012.05.03
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何をしても岩魚はうまい訳ですが、
最近はもっぱら干物が好きで釣っては干すのが習慣になっています。

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こんな具合にはらわたとエラを取り除き、開いた物を塩水に1日程付けておき、
軽く洗って菜箸などに通して風を当て、気が済むまで干します。

合掌。

これをグリルなどで炙って食べると、骨まで食べられて非常に美味。
良い肴になります。
ラストリゾート 2012.04.18
何となく見積りをしているうちに、(そんなことありませんが)仕事が詰まっている事に気付いてしまった昨今。
すっかり更新を怠ってしまいました。
コンスタントに仕事あれば良いのですが、

暇そうな夏に
気をもんでいます。

以前の記事にカビの漂白について書いた事がありましたが、
今日は現場で別の方法の施工をしましたのでご紹介します。

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窓際の結露などにより床材がカビ・色抜けを起こしています。
交換も出来ない・漂白もしんどいとなると、やっぱり塗るしかありません。
これが出来るのは物によったもので、
全部が全部出来ると言う訳ではありません。

窓際で紫外線も強いので耐候性に優れた顔料で少しでも長持ちするように塗装します。

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施工後

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施工後

面積がとっても多いので時間的にあっさり仕上げになってしまいますが
ぱっと見 いい感じです。

今回のケースは下地を隠蔽する事によって塗って直すのが
補修屋的に これっきゃないよ的手段ではありますが、
5年10年のスパンで考えれば荒技感が否めません。
あくまでも補修と言う事になります。

これをなんかしらのコンサベータが施工方法を考えた時どうなるのかと、
どうでも良さそうな事ですが、いつも思います。

勉強が足りません。

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何だか久しぶりにやった気がするヘコミ傷

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簡単な傷は時間勝負


最近 2012.03.27
新年度、引っ越しなどに合わせて家具がよく動く季節ですし、
今時期だけは工房が家具で賑やかです。
新築現場のキズ補修も今月はとても多くご依頼頂いています。ありがとうございます。

最近のお仕事は、、

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ベントのスツール座面です。
突板がふくれています。

交換、、  まだまだ補修で頑張れそうでしたので

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くっつけたりですとか、

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折れたスピンドルの交換ですとか、
(色ばっちり決まっていい感じです)

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アンプを黒に塗装ですとか、

本日は大きなテーブルの再塗装をしています。

一度仕上がったんですがブツが気になってもう一度塗っています。
ブツとは塗装面についたホコリなどのゴミのことです。
濃色のポリ仕上げのテーブルなんですが表面は導管も完全に埋まっており
粗がどうしても目につきます。
半つや仕上げで塗装しますが、半つやや3分つやってなかなか大変なんです。
鏡面仕上げやワックス仕上げなど後で研磨や磨きで補正の効く物はまだ良いんですが
今回の物は補正が効かず、何とも難しい。
仕上げは吹きっぱなしで仕上げねばなりません。
失敗したら、また塗り直しになります。
クローズポアの3分つや仕上げは今の設備では鏡面より難しい仕上げです。

塗装ブースが無いなりに色々工夫してゴミ対策してますが
夏になればシンナーの臭いが好きなのかバポナかと思うくらい
塗るなり蚊が飛び込んでしまいますし、色々と対策をとらねばなりません。

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仕上がり



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