KIBI CRAFT

 

工房日誌

ざっくばらん 2012.11.26
もう12月というか来年シーズンに突入してしまったわけで
めまぐるしく日々を送っております。

最近ご近所さんにも少しずつうちが何をしているのか認識されはじめた様で、
ありがたいです。
色々お仕事を頂いています。

日曜大工に毛が生えた程度の人が近くにいるっぽい。
そんな感じでいいんです。実際そうですから。

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今日納品させて頂いたこの台は(上の画像がお持ち頂いた状態)
天板の耳を側板の面に合わせカット、補強とペンキ塗り。

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別のお客様で木の車。
シャフトが欠損していたので新たに取り付けました。

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こちらのタンスは引出しのすべりが重く、開け辛かったものを調整し、タッチアップで仕上げです。

直す価値も無いような家具で。 と、買った方が安いから、この仕事をしているとよく聞く言葉です。
今回のお客様も申し訳無さそうにおっしゃっておりました。
僕はそういうのは全く気にしていませんし、査定員でもありません。

金額的な価値をものさしにしてしまえばそうなのかもしれませんし、新しいものを買いたくなるように
広告がいたる所に溢れていますから仕方ありません。

僕は自分に合っているか、そこで判断するのが一番だと思う訳です。
新しいものは自分に合っているとは限りませんし、お金を出せば自分にあった物が手に入るとも限りません。
自分がいいと思うものを使い続ける事が肝心かと。

ラストリゾート 2012.04.18
何となく見積りをしているうちに、(そんなことありませんが)仕事が詰まっている事に気付いてしまった昨今。
すっかり更新を怠ってしまいました。
コンスタントに仕事あれば良いのですが、

暇そうな夏に
気をもんでいます。

以前の記事にカビの漂白について書いた事がありましたが、
今日は現場で別の方法の施工をしましたのでご紹介します。

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窓際の結露などにより床材がカビ・色抜けを起こしています。
交換も出来ない・漂白もしんどいとなると、やっぱり塗るしかありません。
これが出来るのは物によったもので、
全部が全部出来ると言う訳ではありません。

窓際で紫外線も強いので耐候性に優れた顔料で少しでも長持ちするように塗装します。

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施工後

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施工後

面積がとっても多いので時間的にあっさり仕上げになってしまいますが
ぱっと見 いい感じです。

今回のケースは下地を隠蔽する事によって塗って直すのが
補修屋的に これっきゃないよ的手段ではありますが、
5年10年のスパンで考えれば荒技感が否めません。
あくまでも補修と言う事になります。

これをなんかしらのコンサベータが施工方法を考えた時どうなるのかと、
どうでも良さそうな事ですが、いつも思います。

勉強が足りません。

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何だか久しぶりにやった気がするヘコミ傷

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簡単な傷は時間勝負


ミズメザクラ 2011.11.15
新規の塗装もやってます。

材はこんな感じ
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見た事無い材です。

後で聞いたら ミズメザクラ と言うんだそうです。
サクラと言いながら樺のお仲間らしく、

ググってみた結果、
松本民芸家具に使われるのもこの材なんだそう

着色は濃いめになりますが、塗った事無い材は特に慎重に塗って行きます。

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かなり弱気な着色。
ムラも出ず一安心。
心材と辺材の色の違いは着色も濃い事ですし、後で十分カバーできます。

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ツートンカラーではなくボクなりの危険回避。
今回吹き付け塗装なので、その場合どうしても
フチと板の境目にムラができてしまいます。

こういう入隅はガンの吹いたエアが抜けず跳ね返ってしまい、真ん中よりもずれた所の色だけ
濃くなってしまうんです。
だから今回は初めにマスキングして板だけ着色を済ませてしまい、

完全硬化を待っていては納期に間に合わないのでフチの養生は

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小道具を作って解決。
普通入り隅を塗る時はこんな下敷き的な物を片手に、塗るんです。

後で塗装専門外の職人さんに納品した時どうやって塗った?というのでこの説明をしたら
そんなシロウトみたいな事してと、怒られてしまう。

ボクより半世紀位は先輩なので何も言えず

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仕上がり


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いつの間にか菊だらけの実家
菊屋でも始めるんだろーか
甘い猫 2011.09.22
今日修理した家具を納品しに行き、
駐車場に車を止めると、すごい勢いで黒い猫が走ってきてですね、
物欲しげににゃーにゃー鳴くので、僕はどうしたのかと言いますと、
どうもしませんでした。

世の中そんなに甘くない。


窓枠の補修をご紹介します。
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ちょっと解りにくいかと思いますが、洗面台のすぐ横の窓枠で、
こういった場所は水がかかる分痛むのも早いんですね。
カビが出てくると厄介ですが、その手前なら直るのも早いです。

今回の枠はカビも無くて一安心。

ここの所難しい補修がまとまって来てたので、
なんだか気休めというとあれですが
ホッとする補修。

ほっこり系。

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こういった場所は定期的に塗るのが良さそうです。
アンティーク調 2011.09.20
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本物のアンティーク家具を見に豊科へ行きました。

お店に並ぶ商業的に綺麗にされたアンティークばかりを眺めていると
何がアンティークらしさなのか解らなくなる事があります。

実用性と美しさ、修復と保存の兼ね合いだとは思いますが、まだまだ解らない事が多いので
特に書きません

目の保養には良いと思います。

あるがままに直す とはどういう事か、考えさせられます。

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うちの場合、稀にアンティーク調の色にしてほしいとオーダーを頂くんですが・・・
美しく育ったアンティークの色つやには到底かないませんが、
即席アンティークカラーであれば
お手伝いできるかもしれません

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上が元のオイルフィニッシュ
下が塗装後
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