円卓 2015.02.12
ウチのトラックが13万キロ程走ってきて
最近とぼけた始動をし始めました。
とりあえず手頃な燃料フィルターの交換をしてもらいましたが症状が改善せず、
仕事に明らかに支障をきたすので車屋さんに無理を言って早めに入院させました。
恐らくグロープラグですね ってことでその辺の点検整備もかねつつ、
インマニの脱着ついでにタペットカバーのパッキンも交換してもう事に。
30万キロ乗りたいと伝えると、ほんまかいな的な。
故障&出費多め予備軍を教えてもらいました。
気をもんでも仕方ないので、壊れたとき考えましょ
今回は円卓です。
作業内容は天板の塗り替え、天板中央の回転台をスムーズに回る様調整、脚のぐらつき修理です。
まず天板ですが塗装(ポリ)の劣化が激しく、
突き板もめくれが多く下地が露出していました。
まず剥離を2人がかりで丸1日かけ慎重に行い(ポリは本当に固いです)
捨て塗り、パテ打ちをして仕上げて行きました。
回転台はレールの溝が掘ってある板とローラーの付いた天板の二枚重ねになっています。
そのレールの溝がえぐれてしまい、スムーズに回らなくなっていました。
そのまま固めて成形してしまってもいいとは思うんですが、
あまりにもほろほろと木が動きそもそもレールには不向きな材質。
安定した骨になる下地が欲しい所です。
そこで前回のコンパスが出てきます。
輪。
これをはめて固めます。
丈夫に出来たと思います。
よく回ります。
脚のぐらつきの原因は溶接の劣化で
今回は交換となりました。
脚のカタログを調べると天板に対して脚のサイズが小さい事が解り、
適正なサイズの物に変更。
もう6月も終わりですね
今月もたくさんのお問い合わせ、ご依頼いただきありがとうございました
それぞれの家具にあるお客様のお話
工房でどんどんと変わっていく表情からお届けまで
毎度とても新鮮で、学ぶことだらけの私です
長く大事に使い続ける精神がむくむく湧いてきています
普段、新しく製作することはあまりないのですが
シェルフの引き出しが無いため新しく作りました
まずはパーツ作りから
ルーターで溝掘り
正面部分には
今とても希少になってきているチーク材の突板シートを貼ります
ツキ板は木目のきれいな部分をスライスして作られた薄い板
木目がきれいにでて、反ったりひび割れたりなどしないので
高級家具の仕上げにあえて使われることもあるそう
正面の取手
円にくり抜いてあり、つまみ部分が取り付けられています
どうやるのかいっさい知恵の出ない私は見学です
古いものに合わせるので経年変化したチークの様に
塗装をしていきます(一番右が完成品)
また別のシェルフでは棚板がなかった!
ので作りました
シナ合板を自然な色合いに
調色していた時はすごい茶色で
自然な色って言っていたのに濃い...なんて思っていたのですが
吹きつけたらナチュラル〜 綺麗な色に
経験していないとわかりませんね...
塗る前(左)と塗った後
黄変した雰囲気を出しています
家具の製作は承っておりませんが、
今回のように引き出しだけ壊れてしまった、棚板だけない、など
可能な場合もございますのでお気軽にご相談ください
6月といったらつばめ
気になることがあって調べたらおもしろかったので
書こうと思ったのですがまたの機会に...
演台 2013.03.08
最近ブログが散らかって来たような気がしたのでカテゴリ分けをはじめたんですけどね、
カテゴリが書くたびに増えていくんで、そっちが散らかりそうな気がしてますけど、
気にしないで続けます。
こんな感じでキズが無数にある演台です。
これをいつもの調子でのんびりじっくり補修してますと、予算的にも結構値が張ってしまうんですね。
そういった物でもご相談頂ければ、納期、ご予算に応じた修理をご提案します。
それでも高いという場合は、
ホームセンターに行けば、大概の事は解決します。
簡単な方法なら無料でお教えしてますので。お気軽に
もう12月というか来年シーズンに突入してしまったわけで
めまぐるしく日々を送っております。
最近ご近所さんにも少しずつうちが何をしているのか認識されはじめた様で、
ありがたいです。
色々お仕事を頂いています。
日曜大工に毛が生えた程度の人が近くにいるっぽい。
そんな感じでいいんです。実際そうですから。
今日納品させて頂いたこの台は(上の画像がお持ち頂いた状態)
天板の耳を側板の面に合わせカット、補強とペンキ塗り。
別のお客様で木の車。
シャフトが欠損していたので新たに取り付けました。
こちらのタンスは引出しのすべりが重く、開け辛かったものを調整し、タッチアップで仕上げです。
直す価値も無いような家具で。 と、買った方が安いから、この仕事をしているとよく聞く言葉です。
今回のお客様も申し訳無さそうにおっしゃっておりました。
僕はそういうのは全く気にしていませんし、査定員でもありません。
金額的な価値をものさしにしてしまえばそうなのかもしれませんし、新しいものを買いたくなるように
広告がいたる所に溢れていますから仕方ありません。
僕は自分に合っているか、そこで判断するのが一番だと思う訳です。
新しいものは自分に合っているとは限りませんし、お金を出せば自分にあった物が手に入るとも限りません。
自分がいいと思うものを使い続ける事が肝心かと。
鏡面仕上げ 2012.05.09
鏡面塗装の塗り替えです。
久々にポリッシャーで磨けるかと思うとわくわくな仕上げです。
鏡面塗装の事を最近業界では艶有り磨き仕上げと言うらしく、?
(確かにそちらの方がニュアンスを伝えやすいのだと思います)
波に乗れていない自分に焦りを覚えます。
トレンドには敏感でありたいと思う訳です。
これが元の状態です。
無垢材とポリ塗装の組み合わせならヒビも解るのですが、
今回の物はMDFと突き板の木地です。
それでこんなヒビが出るとは
初めて見るケースです。
MDFが水分を取り込み膨張してしまったんでしょうか。
まずは剥離です。
いつものウレタンなら素直に剥離できる剥離剤ですが、、、
塗膜が厚すぎるためか、全くといって良い程効果がありませんでした。
かといって一晩剥離剤に浸し続けるのも突き板へのダメージを考えれば恐ろしくて出来ません。
とりあえず少しペーパーをあてた所、臭いでポリであると解りました。
あ
ポリ用の剥離で見積もらなかったな。
気付くのが遅すぎました。
普通は塗膜の厚みと感触、雰囲気ですぐ解る物ですが
久しぶりに磨ける喜びで冷静な判断を欠いてしまいました
仕方ありません。自分が悪い。
普通ポリの様な強力な塗膜の剥離にはベルトサンダーやワイドサンダーと言った研磨機で
落とすのが手っ取り早い方法ですが、
どちらも工房にはありませんし、突き板である事を考えれば賢明な判断ではありません。
そこで
ポリは熱である程度軟化しますので、
アイロン、スチーマー、ヒートガン熱の出る物を一通り試した訳ですが、
効率よく出来るものは無く全滅に終わり、
最終的に、ポリッシャーの出番かとパッドにペーパーを付け、
無事うまく行きました。
研磨粉は雪山並に出ますが。
最後までポリッシャをあててしまうと木を痛めますので
ぎりぎり塗膜を残し、最後は剥離剤を使います。
下塗りをし、色補正を行い、トップコートを厚めに吹きます。
磨き前です。
ここから荒い目から順に細かな目まで水研ぎを行います。
水研ぎ後
くもってます。
ここから荒い目コンパウンドから細かい目まで順に磨いて行きます。
磨き後
仕上がりです。
磨き前とで蛍光灯の写り込みを比較すると
並べると違いがお判り頂けるかと。
ぴかぴかです。