箪笥 2015.03.31
使い勝手優先、使い古された雰囲気が好き、小綺麗に、艶っぽく無く、
科学的な仕上げは苦手。
そんなご依頼でした。
どうした物かとすったもんだ考えた結果、柿渋を使う事に。
金具が柿渋に反応して木ごと変色するのでそこんとこは注意せねば。
かなり自然な仕上がりですよ
個人的にもこういう感じが好きですね
柿渋なんで数日経つともう少し濃くなるのかなという所。
ネットで買われた家具ですとか、色味が思ったのと違うとか良くある事だと思いますが、
具体的なサンプルお貸し頂ければ、可能な限り、無い知恵を絞り出し対応させて頂いております。
チークの椅子色合わせのご依頼です。
椅子は白木(無塗装)に見えますが、白木風の塗装が施されていて、
下地を調整しながら、サンプルでお預かりした引出しの前板を参考に、
セラックニスとワックスで仕上げます。
セラックは漂白のされていない物は飴色で赤味がありますので、
その色味の足し引きで下地の色から、じょじょにじょじょに
近づけます。
セラックは柔らかい質感で現代的な塗装には無い
なんともいい風情に仕上がります。
椅子のアーム破損修理です。
ごっそり傷んでいましたので、木を継ぎ足す事にしました。
思い切ってカットします。
ジョイント出来る様に加工します。
ここは外れたら困る箇所なので2液性の接着材でしっかり固定します。
仕上がり
うってかわって今期解禁後の初釣行
靴底のフェルトに雪が絡まってそれが川のコケや氷と相まって滑る滑る。
今時期はイクラやぶどう虫で釣る人を多く見かけますが
現地調達川虫派の僕にはまだつらい季節。
すっ転びそうになりつつもせっせと石を転がし川虫を採集。
食いはまだ浅いですが釣果はまずまずでしたね
シート補修 2015.03.14
久しぶりに木目シートの補修をさせて頂きました。
太陽光と室内光あっちで見たりこっちでみたり、
本物の木のように色が見る角度で変わるわけではないので、
色んな光源で確認しながら出来る範囲で近づけます。
見た目以上に骨の折れる仕事だったりします。
今日はエクスクルーシブP10というレコードプレーヤーです。
届いてその重さにびっくりしました。
本体は外して頂いてあるんですが、キャビネット自体がとても重いんですね。
揺れてたまるかという心意気の重さ。
そんなわけで僕は角をぶつけたら大変な惨事になりますので要注意。
ご依頼は色抜けしてしまっている塗装を着色して、ブラジリアンローズのような色味にする、です。
剥離も考えましたが、どうもメラミンのような硬質な塗料の肌をしていて
突き板も非常に薄く、かなりリスクが伴うため上塗りで施工させて頂きました。
手元にあったブラジリアンローズの突き板を参考に着色しています。
組み上がった写真を頂きました。
ありがとうございました。