KIBI CRAFT

 

工房日誌

アームレスト 2014.12.13
更新しました。
今年の剥離 (塗装を剥がす)の中で最も難しい作業だった物
いわば HAKURI OF THE YEAR です。

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この自動車のアームレストなんですけど、ヒビが所々にあり傷んでいます。
まず、
剥離をしても良いのか? という問題が。これはポリエステルだと思うんですが、
要するに分厚い塗装で着色が濃く下地の様子が解り辛いんです。
何を恐れているかというと、転写フィルム(木目プリント)じゃないのかって事なんです。

転写シートであれば剥離と共に木目もどこかへ消えてしまうのでそれは避けなくてはなりません。
でも普通に考えれば僕の常識の中でこの形状であればプリントです。
そうなるとウチでは転写フィルムはやっていないので塗り直しではなく補修あるいは受注不可に切り替えねばなりません。非常に肝心な所。

でも、よく見ると、シートじゃ再現出来なそうな木独特の反射があったんです。
ついでに角の部分に切れ目の様な物が僅かに見受けられたので、木口を少しだけ削ってみました。 ところ、突き板がちょろっと出て来たので、コレはいける。と剥離を開始。

苦労話があんまり多いので剥離中は割愛。

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本当に苦労してようやく木地が出てくれました。

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よく見ないとわかりませんが角に切れ目があります。
世の中器用な人がいるもんだと関心しきりです。


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今回はポリエステルの下地にウレタンで仕上げ