配送時の事故による破損も案外多いもので、ままご相談を頂きます。
今回もそのようなケースで、遠方のお客様よりご依頼頂きました。
素材によりますが一度付いてしまったキズは元に戻る事はあり得ませんので、
予算や納期、使用環境、経年変化などを考え、出来る限り最適な方法を毎回模索するような感じです。
パイオニアのレコードプレイヤー Exclusive P3 です。
毎回オーディオの梱包には驚かされます。
大事に大事に長野までやってきました。
上にカバー、下に本体があり、
矢印の部分、角がへこんでいます。
余談ですけど梱包も開ける度に写真も撮っておくんです。
結構マメです。
梱包は壊さない為の小宇宙というかテクノロジーというか、結構気を使う所です。
送り返した時に違う梱包で不具合なんかあったら大変ですし、良い梱包は勉強にもなります。
本体を裏向きにしています。
角しっかりへこんでます。
歪んだ部分をカットしてベースになる木を接着します。
下地の木を接着後、仕上げに使う突き板を張ります。
通常の置き方に戻し、着色を始めた所です。あくまでも普段の目線で着色をしないとおかしな色になってしまいます。これは木が見る方向により色が変わって見える為で、
なるべく色味を正しく見る為に見る方向や光源に気をつけて着色します。
諸々塗装中。
仕上がりです。
お客様の所まで無事に納まってくれました。
ありがとうございました。
されど補修です。まだまだ勉強しますよー