以前のベンチとセットのテーブルです。
こちらは剥離を行い塗装します。
ところで、テーブルの裏面を見ると アミノアルキド樹脂塗装 とあります。
たまに見かける気もするのですが改めて考えるとどんな塗装なのかよくわかりません。
辞書を引くと、メラミン樹脂塗料のようで、
工業製品によく用いられた塗装のようです。
見た目はポリウレタンのそれと変わらず
一見して何が違うのか今の僕には正直解りません。
メラミンと言うとついパリッとしたイメージが湧いてしまいますが、こういう物もあるのかと
勉強になりました。
一見きれいですが細かな傷や汚れが無数にあります。
剥離後です。
比較的最近のクリヤ塗装とはいえ、時間の経過と共に黄変したり、日焼けもします。
剥離を行っていますので、
このままだとベンチと色が合わなくなる為、色合わせを行います。
補正後
仕上がりです。
デジカメ紛失。
きっと軽井沢で保養中です。
暫くは代役で撮影。
今日頂いているお仕事はこちらのベンチ2本。
いいですよね、パインのクリヤ塗装の家具。
使い込むと本当にいい色になります。
細かく見るとカビや黒ずみ、塗装の剥がれがあり、補修をしつつクリヤを塗って行きます。
そのままだと塗り辛いので座面と枠に分けて作業します。
こんな感じで塗ります。
こちらはカビです。漂白とタッチアップをしています。
全体の黒ずみを落としています。
納品後、お客様に買い替えるよりずっと良かったと喜んで頂けました。
こんなにうれしい事はありません。
まだテーブルもお預かりしています。
頑張ります。
鏡面仕上げ 2012.05.09
鏡面塗装の塗り替えです。
久々にポリッシャーで磨けるかと思うとわくわくな仕上げです。
鏡面塗装の事を最近業界では艶有り磨き仕上げと言うらしく、?
(確かにそちらの方がニュアンスを伝えやすいのだと思います)
波に乗れていない自分に焦りを覚えます。
トレンドには敏感でありたいと思う訳です。
これが元の状態です。
無垢材とポリ塗装の組み合わせならヒビも解るのですが、
今回の物はMDFと突き板の木地です。
それでこんなヒビが出るとは
初めて見るケースです。
MDFが水分を取り込み膨張してしまったんでしょうか。
まずは剥離です。
いつものウレタンなら素直に剥離できる剥離剤ですが、、、
塗膜が厚すぎるためか、全くといって良い程効果がありませんでした。
かといって一晩剥離剤に浸し続けるのも突き板へのダメージを考えれば恐ろしくて出来ません。
とりあえず少しペーパーをあてた所、臭いでポリであると解りました。
あ
ポリ用の剥離で見積もらなかったな。
気付くのが遅すぎました。
普通は塗膜の厚みと感触、雰囲気ですぐ解る物ですが
久しぶりに磨ける喜びで冷静な判断を欠いてしまいました
仕方ありません。自分が悪い。
普通ポリの様な強力な塗膜の剥離にはベルトサンダーやワイドサンダーと言った研磨機で
落とすのが手っ取り早い方法ですが、
どちらも工房にはありませんし、突き板である事を考えれば賢明な判断ではありません。
そこで
ポリは熱である程度軟化しますので、
アイロン、スチーマー、ヒートガン熱の出る物を一通り試した訳ですが、
効率よく出来るものは無く全滅に終わり、
最終的に、ポリッシャーの出番かとパッドにペーパーを付け、
無事うまく行きました。
研磨粉は雪山並に出ますが。
最後までポリッシャをあててしまうと木を痛めますので
ぎりぎり塗膜を残し、最後は剥離剤を使います。
下塗りをし、色補正を行い、トップコートを厚めに吹きます。
磨き前です。
ここから荒い目から順に細かな目まで水研ぎを行います。
水研ぎ後
くもってます。
ここから荒い目コンパウンドから細かい目まで順に磨いて行きます。
磨き後
仕上がりです。
磨き前とで蛍光灯の写り込みを比較すると
並べると違いがお判り頂けるかと。
ぴかぴかです。
岩魚 2012.05.03
何をしても岩魚はうまい訳ですが、
最近はもっぱら干物が好きで釣っては干すのが習慣になっています。
こんな具合にはらわたとエラを取り除き、開いた物を塩水に1日程付けておき、
軽く洗って菜箸などに通して風を当て、気が済むまで干します。
合掌。
これをグリルなどで炙って食べると、骨まで食べられて非常に美味。
良い肴になります。