KIBI CRAFT

 

工房日誌

最近 2012.03.27
新年度、引っ越しなどに合わせて家具がよく動く季節ですし、
今時期だけは工房が家具で賑やかです。
新築現場のキズ補修も今月はとても多くご依頼頂いています。ありがとうございます。

最近のお仕事は、、

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ベントのスツール座面です。
突板がふくれています。

交換、、  まだまだ補修で頑張れそうでしたので

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くっつけたりですとか、

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折れたスピンドルの交換ですとか、
(色ばっちり決まっていい感じです)

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アンプを黒に塗装ですとか、

本日は大きなテーブルの再塗装をしています。

一度仕上がったんですがブツが気になってもう一度塗っています。
ブツとは塗装面についたホコリなどのゴミのことです。
濃色のポリ仕上げのテーブルなんですが表面は導管も完全に埋まっており
粗がどうしても目につきます。
半つや仕上げで塗装しますが、半つやや3分つやってなかなか大変なんです。
鏡面仕上げやワックス仕上げなど後で研磨や磨きで補正の効く物はまだ良いんですが
今回の物は補正が効かず、何とも難しい。
仕上げは吹きっぱなしで仕上げねばなりません。
失敗したら、また塗り直しになります。
クローズポアの3分つや仕上げは今の設備では鏡面より難しい仕上げです。

塗装ブースが無いなりに色々工夫してゴミ対策してますが
夏になればシンナーの臭いが好きなのかバポナかと思うくらい
塗るなり蚊が飛び込んでしまいますし、色々と対策をとらねばなりません。

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仕上がり



エンクロージャー塗装 2012.03.06
今まで趣味も含めて色々な物を塗りました。

携帯電話、樹脂製バックパック、バイクのタンク、自動車部品、挙げればキリがありませんが、
仕事で家具以外の物を塗るのは本当に久しぶりです。

今回はエンクロージャーの塗装と補修のご依頼です(なんと県外!)
送料だけでも高くなりますし見積りだけかなと思えば、
予算はかかっただけ請求して構わない、直し方は全てお任せ、クレームはつけない等、
お客様の心意気があまりにも良かったので、快くお受け致しました。

少しではありますが僕もオーディオをかじっています。
中学生頃から中古オーディオを集め始め、安っぽいシステムではありましたが、
未だ現役で頑張っています。

そのうち長岡先生の本を読みながら、コイズミ無線に通い、フォステクスのフルレンジで
自作のエンクロージャーを幾つか製作した思い出があります。
(エンクロージャーとはスピーカーの箱の事です)
初めてのご依頼ですが、何となく以前からやっていた様な、不思議な感覚です。

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と言う訳ではるばる長旅をして来たスピーカーです。
素晴らしい梱包でした。
とりあえず現状確認します。

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全体に細かなキズがあり、塗装の剥がれも見受けられますが、
塗料も密着しており、良い色に育って来ています。
剥離をしてしまうにはあまりに勿体ないので
オリジナルのコンディションを最大限生かしつつ補修を行います。

全面仕上げなのでとりあえず裏面から。
ユニットやターミナルはご希望により外す事なく、そのまま養生をします。
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中古オーディオに良くある PASSED ステッカーです。
綺麗に剥がして、再度貼付けます。

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塗装中です。

裏面塗装後、側面の補修、塗装へと移ります。

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途中の写真をついとり忘れてしまいましたが、表面の塗装後です。

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仕上げにタッチアップとバッフル面のワックス掛けを行います。


キズはこんな具合に補修してます。
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後は無事配達されるのを願うばかりです。

お客様確認用です。
クリックすると拡大します。
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