KIBI CRAFT

 

工房日誌

洗車ロン 2011.07.09
もうすぐ車検。

点検がてら洗車をしました。洗車は好きで良くやりますので少しポイントをお教えします。
やや長なので興味が無ければ読まないで下さい。

僕はぴかぴかの仕上がりには興味が無いのですが、
汚れを放って置くとすぐエナメル(一番表面の塗装)が剥げ、サフェ(下塗りの塗装)の層が出てきてしまいます。クリヤーも無いソリッドカラーなので多少はいたわってあげたいのです。

普通の乗用車でも触っただけでキズが付くブラック塗装の車でも同じ事が言えますので。

まずは洗車に最低限必要な道具です。
バケツ、スポンジ、普通のカーシャンプー、ネットに入った台所用スポンジ、ブラシ、セーム革、ぞうきん  こんなもんです。
なんならシャンプーは要りません。ムートンとかも必要ありません。
重要なのは、汚れを固着させない(放って置かない)ことです。

よくテレビで気持ち良さそうに高圧洗浄機で洗車をしている通販番組がありますが、騙されないで下さい。必要ありません。
まず汚れが落ちないのと、強力すぎて使用を誤るとタイヤハウス内や下廻りの塗装を剥がしてしまいます。慣れない限り水まきホースで十分です。

次に天気です。
気持ちがいいからと言ってピーカンの暑い日中の洗車は避けるべきです。
ピットがあれば別ですが、どちらにせよ忙しい洗車になります。
ベストは夏場であれば早朝か夕方、気温が低く曇っていれば間違いありません。
僕の場合小雨でも洗車してしまいます。
これは洗車中ボディーを乾燥させない為で、洗車しながらウォータースポットを作っては
元も子もありません。汚れも落ちにくくなります。
濃色車の場合特に注意が必要です。

洗車編。(トラブルがおきても自己責任でお願いしますよ!)
先ず何はともあれボディを濡らし汚れを落とす、、、
でも勿論良いんですが、僕の場合余計な所は濡らさず、先ずはタイヤハウス、タイヤを洗います。
脚周りって汚れが多い分時間がかかります。
全体を洗いながらタイヤを洗っていては、ボディが乾いてしまいますし、ちょいちょい全体を濡らすのも
面倒。

ボディを洗ってからタイヤを洗うでは、一度全体を拭きあげねばなりませんし、拭き上げた綺麗な
所に脚廻りの汚れが飛び散ってしまっては2度手間です。

タイヤやホイールはよっぽどなことをしない限りキズはつかないので亀の子タワシなどでも構いません。
もちろんピカピカのアルミホイールにはお薦めしませんよ

スポンジや拭き取り用のセーム革はボディ用とは別に用意した方が余計なキズを付けずに安心です。

主な汚れはブレーキダストや泥汚れで、
水洗いで落ちない汚れはエンジン廻りなどに使うアルカリクリーナーや硫黄の様な臭いのする鉄粉クリーナーを使って下さい。
注意しなければならないのは、鉄粉クリーナーはホイールのバランスウェイトを変色させますし、アルカリクリーナーは使いすぎるとブレーキが鳴きはじめます。
ほどほどに。

タイヤをよくすすぎ、下廻りの泥も落とした所でようやくボディを洗います。
まず空のバケツにシャンプーを少量入れ、ブシューっと勢い良く水を入れてやるわけです。
泡だらけのシャンプー液ができます。きめ細かな泡が汚れを落としやすくしてくれます。
そしてとにかく先ずはよくすすぎます。

すすぎが終わった所でスポンジで洗って行きます。基本の順番は上から下に。
スポンジを動かす方向は前から後ろ後ろから前 です。これは水滴が走行中流れやすいためとか言われますが よくわかりません。
気温が高ければピースごとに区切りこまめにすすぎ、ボディが乾かぬ様たまに全体に水をかけながら行います。
落ちない汚れはとりあえず無視して全体を洗ってしまいます。
汚れがスポンジにたまってキズを付けるのでちょくちょくスポンジをすすぎます。
スポンジをもし地面に落としてしまったら良く洗って砂を落として下さい。

ボディを全体的に洗った所で次に落ちなかった汚れを落として行きます。
最初にクリーナーを使って落としても構いませんが、専用クリーナーは高いのと、使わなくても落ちる
事があるので先ずは全体を洗いつつ、しつこい汚れをふやかしてたりする訳です。
汚れが集中する場所はフロントグリル、フェンダー廻り、ルーフ、ボンネットあたりで
ここでネット入りのスポンジを使います。
安くて、良く落ちて、こすらなければキズは目で解る程つきません。僕はねんどよりよっぽど使いやすいと思います。

濃色車は使わない方が無難ですが、キズが付くより汚れを落とす作業の方が大切です。
汚れが塗装に食い込んでしまうと、それこそポリッシャーで磨く位では済まなくなります。

水で流しながら優しくなでる程度で虫や鳥のフン、花粉などはだいたい落ちてしまいます。
落ちなければ初めてクリーナーを使います。

ルーフなどにつくウォータースポットは酸性クリーナーで落とす事が可能ですが、
ガラスやアルミ、メッキパーツには特に気をつけないと溶かしてしまったり変色させてしまいます。
ルーフに酸性クリーナーを使う場合、予めガラスにカーシャンプーを塗り、
クリーナーが飛び散っても中和できる様にするなどの工夫が必要です。
アルカリ性のクリーナーは何でもかんでも良く落ちますが、樹脂パーツを白くボケさせてしまったり、
塗装のツヤ引けを起こしたりするので十分注意して下さい。

フェンダーや地面に近い所の汚れはピッチクリーナー、鉄粉クリーナーでだいたい落ちます。
水を流しながら手でボディを触れば、ざらざらしているのが解ると思います。
そこは鉄粉が突き刺さってたりするので、そればかりはネンドが一番良く落ちるかもしれません。

洗車が終わったらセーム革でちゃちゃっと拭き上げ、ドア、ボンネット、給油口など開けられる所は
全て開けてぞうきんなどで拭き上げます。

これで終わりです。マメに洗えばクリーナーは必要ない位です。
洗車したてのピカピカな状態に目が行きがちですが、肝心なのは、予防です。
せめて月1位では洗車したいもんです。

僕の車は汚れ方が尋常ではないので洗車機ではまず綺麗になりません。
手洗いが一番です。

とか言って日頃使うコイン洗車場は忙しすぎてろくに洗えません